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2024.11.14

DXFファイルを読んでみよう🔍

 

設計半年ちょっとのHです。

今回はちょっと趣向を変えまして、CADでよく使用される「DXFファイル」についてお話ししようと思います。

 

DXF=「Drawing Interchange Format」(訳:図面交換フォーマット)

 

CADソフトで作成した2次元/3次元の図面データを保存するファイル形式のひとつです。

Autodesk社が開発。完全無料、かつ非常に互換性が高いため、設計の世界では広く一般的に使用されています。

異なるCADソフト、異なるバージョンであっても、DXFで保存していれば大抵は問題なくファイルを開いて使用できます。

 

またこのDXFファイル、基本的にテキスト形式(バイナリ形式の場合もあり)なのでwordなどで開いて中身が確認・書き換えができるのです。

今回、いつもはこんなことしませんが、DXFデータを読み解いてみようと思います。

 

例えば以下のような簡単な設計図面、

これをDXFで書き出してwordで開くと、

この様にテキストで中身が見れます。

上の画像はファイルの最初の部分のみですが、先ほどの単純な図面でもA4×569ページ2万単語・166Kバイトのボリューム・・・。実はこれは不要なレイヤーや必要のない3次元要素を含めた状態のためです。

いつもの手順でレイヤーの整理などを行ってから書き出せば、

6ページ・2Kバイトに圧縮されました。

 

ファイルの序盤は無視して、この中から先ほどの図面の左側の「円」を構成している部分を探してみます。「circle」と検索をするとすぐ見つかります。

ありました。

CIRCLE」に続く部分が「円」の仕様です。

 

ちなみに例題の図面は、寸法などを補足するとこのようになります。

(今回分かり易くするため、図面の起点=図形の左下を座標(0,0)に設定しました)

これを踏まえて、テキストの中身を解読。

DXF2行でひとつのデータを表わし、はじめの「スペース + 数字」の行がグループコードでそれぞれに意味があり、その次の行が具体的な値です。

内容が図面と一致していることが分かります。シンプルです。

(「62」=色番号が「1」=赤なのは、DXFを書き出した際に切り罫が緑→赤に変更されるためです)

 

ちなみに四角・三角などは直線の集合で構成されているため、「line」で検索すると1辺ごとではありますが構成要素を見つけることは可能です。

上記以外の各グループコードの意味は、Autodesk社のHPなどで調べることができます。

 

今回はここまで。

みなさん、デザイン先行でデータを設計にご支給いただく場合は、AIデータなどではなくDXFファイルに変換してからくださいね。今後ともよろしくお願いいたします。