2022.08.17
ケース付台紙!!
2019年3月からこのブログはスタートしましたが、今回はそれ以前からの取り組みに関して話したいと思います。
紙の台紙にクリアケースを両面テープ(糊)で貼り付けるという、今でもよくある形状についてです。
現在も取引のある得意先様から、この種の受注を多数頂いていたのですが、2000年代の前半にはクレームが多発していました。
それは手作業のために、貼り面間違い、貼り位置ずれ、テープ面へのホコリ・クズ・毛の付着といったものでした。
その解決手段として以下のように提案しました。
①両面テープ、糊等を用いない差込み固定方法とする。
②確実な位置合わせのために、台紙にスリットを設け、クリアケース側にもそれに対応した差込み突起がある形状とし、両者をいつも同じ位置に固定するものとする。
③クリアケース自体は製函を行わず、打ち抜き状態のままで差込み時に組立て、使用する。
幸運にも採用となりました。
並行して汎用性のある方法と判断し、特許庁へ申請し、実用新案登録第3135543号として認められました。2007年8月の事です。
この時の考案の名称が「ケース付台紙」です。
以降、現在に至るまで多種多様に応用して進行中であります。
一方で、クリアケースに限定するとしても、ワンパーツでケース付台紙形状を再現する方法も増え、製函の有無も含めると本当に数多く存在しています。
私が担当した中で、製函有りのワンパーツで結構複雑だったのは、以下のような仕上がりです。もう6年くらい前になります。
そしてもう一つ、思い出のケース付台紙を紹介しておきます。
担当者が相当に凝った方で、何回もやり直しましたが、2パーツで、木型テストを経て試作品を完成させました。
何が思い出なのかと言うと、ここまで来てこの会社が無くなってしまったからです。当然中止で、唖然としました。これは10年くらい前になります。
もし発売するとしても、組立て作業は複雑で面倒な物件だったでしょう。
しかし現在、弊社ではアッセンブリ部門を用意しておりまして、様々な組立て・梱包に対応しておりますので、ぜひとも相談して頂きたいと思います。
この弊社アピールを持ちまして、今回のブログは終了します。
ありがとうございました。
設計担当N