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2024年10月

2024.10.22

基本は大事

 

ワンタッチ箱大スキー、紙箱設計担当Mです。

前回に引き続きワンタッチ箱の話です。

 

個人的な話ですが、わたしが紙箱の設計に配属されて最初に教えられたのがワンタッチ箱でした。

 

 

当時の上司は既に退社しているので、なぜ最初にワンタッチ箱だったのかはわかりませんが、

おそらく当時社内で一番多く作成していた形だったからと思います。

作図上、底の部分を削除して上半分をミラーコピーすればサイド貼りに流用できるのも理由の一つでしょう。

 

 

 

当時は得意先の方も設計にこだわりの強い人が多く、細部まで指定した図面を正確に再現する仕事が主流でした。

こだわりが強すぎて寸法を記入するとごちゃごちゃして見づらいと言われたのもいい思い出です。

 

 

逆にデザイン面では今思うと制約が少なく、基本的に第一面を正面にするのがほとんどでした。

 

 

医薬品が主流だったので機能性や強度が優先されていました。

 

化粧品の箱も手掛けるようになり、中身とワンタッチ箱との指定以外は特になく、

これまでと同様に作成すると、正面から見たとき紙の断面が見えるとNGになりました。

 

 

わたしの勉強不足でしたが、確かに店頭に並ぶような商品は、

紙の断面が見えないよう第三面を正面にするのが多いようです。

 

後日、中箱の仕事が来た時に同様に第三面を正面に作成したら、

今度は製函部門から第一面を正面にしてもらえないかと注文を受けました。

 

 

個箱など小さいものなら問題ないのですが、正面幅が一定の大きさを超えると

機械を通すときにフタの部分がベルトに乗らず真っすぐ通りにくく、貼り不良の原因になるとのことです。

基本形となる物には相応の理由があるということでした。