オリジナルの紙が作れちゃいます。混抄紙のご紹介

こんにちは!

今回は混抄紙(こんしょうし)のご紹介です。

混抄紙(こんしょうし)・・・紙の中に木材パルプ以外の異質な素材を混ぜ合わせた用紙のこと。

製品の製造工程で必ず出てくる廃材や端材等を利用して紙を作ることができます。
本来捨てられるはずの廃材や端材等が混抄紙をつくることで資源となり有効活用につながります。

過去にご紹介しました麻袋を一部使用している「APカード」もその一つです。

APカード サンプル
※現在、APカードは廃盤

 

実際にどのような混抄紙があるのか一例をご紹介します。
※当社で印刷できない紙も一部紹介しています。

 

CaMISHELL(カミシェル)

卵殻(卵の殻)を原材料として混抄した紙の総称です。
主に産業廃棄物として処理されている卵の殻を紙の原料の一部に使用することで木材パルプ使用料を削減します。
焼却されるときの二酸化炭素排出量の削減にも寄与します。
パルプへ卵殻10%を添加し抄造した紙商品
カミシェル サンプル

 

バナナペーパー (ワンプラネット・ペーパー®︎)

その名の通り、バナナの茎が原材料の一部に使用されている紙です。
バナナの栽培では茎から刈り取る為、廃棄されるバナナの茎を有効活用して作られます。
成長に20~30年かかる木材と違いバナナの茎は一年程度で映えてくる為、限りある資源の活用に貢献できます。

 

平和折り鶴再生紙

広島平和記念公園に届けられる折り鶴は年間1,000万羽(約10t)
そんな折り鶴を再利用して作られた紙です。

 

バガス紙

サトウキビの絞りカス(バガス)を原材料にして作られた紙
年間約12億トン生産されるサトウキビから約1億トンのバガスが発生します。
バガスを使用することで木材の使用量を減らし、森林保護につながります。

バガス紙は風合いの良さもありよくパッケージにも採用されています。

バガス紙 見本帳

 

SUMIDEKO

梅の種やビールの大麦粕、コーヒー粕など食品加工工程で排出される産業廃棄物を炭にして再利用してできた紙。
炭が混ぜ込まれており脱臭機能や調湿機能があるそうです。
リンク先の山陽製紙様のページでは消臭試験結果や開発秘話も掲載しており、ストーリー性のある興味深い紙です。

 

伊藤園 茶葉入り紙製品

茶殻を原料の一部に利用して作られる紙。封筒や段ボールなどもつくられています。
また紙以外にも茶殻より建材、樹脂なども開発されています。

 

そのほか、衣服の端材からできる紙、コーヒー豆からできる紙等もあります。

混抄紙は混ぜた素材が独特の風合いを醸し出すので見た目、質感ともに唯一の紙をつくることができます。

製紙メーカー様曰く、基本的に混ぜれるものは多いとのことです。

当社でも製紙メーカー様とのお付き合いがありますので
「製造工程より排出される端材、廃材で環境に配慮した紙を作りたい」
というご相談がございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

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